浮間釣り堀公園 2020/8/19 はじめての束釣り
釣りを楽しむために、釣れた魚の数はそんなに重要じゃない、ってのは分かるようになってきたのですが、もしかしたら、徹底的に数にこだわってみるのも一興なのかもしれません。
釣りには「束釣り」っていう、『新明解』にも『大辞林』にも項目がない言葉があるのだそうです。100匹のことを「束」で括って、その数を釣ることを「束釣り」と呼ぶ、と。
ふむ。
これまで「束」で釣った経験はありません。
ただ、あれはどしゃ降りの雨のなか、ほぼ無人のエリアだったという、稀有なコンディションだったので、とても再現できるものではありません。
トラウトで束釣りなんて、縦釣りでもないかぎり、私なんかが狙ってできるもんじゃない。
でも、別の魚種であれば夢ではないはず。
よし、今年の夏は目指せ、束釣り、100匹の大台だ。
近場でターゲットとなり得る魚種はふたつ。
ハゼか金魚か。
今日のターゲットをどちらにするのか、天気予報と相談します。
江東区の天気、午後から4m/秒の風が吹くのだそうです。一方の浮間舟渡、風は弱そうです。予想最高気温、昨日よりはマシなものの、どっちも34℃。あ、暑い。
木陰で釣りができるのは…うん、浮間釣り堀公園だな。
途中、釣具店に寄ってアカムシを購入、釣場に着いたのは12時頃でした。
仕掛けは1号の道糸にタナゴウキ 極小、ハリスと針はタナゴ・クチボソ 細地袖スレ 糸付0.8号です。竿は270cmの延べ竿。
浮き下を15cmくらいに調整します。もうちょっと浅くてもいいくらい。
木製のデッキにどっしり腰を落ち着け、さあ、釣るぞ。
浮いてる群れに向かってエサを優しく投げ入れます。ぽちゃんと音をたてて乱暴に入れると、金魚はさっと逃げちゃう。
ウキがピコンと立ちあがってカウント5。それで反応がなければ回収。
また群れに向かってキャスト。
延々とこの繰り返しです。
金魚が食いつくと、仕掛け全体がぐいんっともっていかれたり、あるいはウキが違和感のある動きをします。
鯉を釣るときのように、ウキがスコーンと消し込むことはありません。
ウキに反応がでない場合でも、ときにはエサを見つけた金魚が食いつくところが丸見えになります。
そこでスっと竿をあげるとフッキング、そしてキャッチ。
リズムをつかむまで手間取ったものの、13時には40匹を達成。いいペースで釣れ続きます。
13:23に55匹目、うん、たまには写真を撮らなきゃな。
13:31、ちりちりに縮れてきたハリスを交換します。
13:35、61匹目。
13:54、75匹に到達します。ふう、あと25匹。
13:58の時点で78匹。時速40匹というところでしょうか。
この辺で、もう金魚の群れが近くに寄って来なくなってしまいました。少し離れた群れにピンポイントで打ち込まないと、餌には食いついてくれません。
だんだん集中力を維持するのが難しくなっていきます。
最後はあと5匹、あと4匹、とカウントダウンしていって、15:02、ようやく100匹を達成しました。
やった。
つ、疲れた。
で、これで終わり?
ファンファーレが鳴るわけでも、拍手がわきおこるわけでもありません。たとえば50匹目や99匹目と100匹目で、釣った感触に違いがあるわけでもありません。
ただ、100匹目が釣れたなっていうだけ。
まだ時間はある、と、何気なくキャストしたら101匹目が釣れてしまいます。
やめどころを見失ってしまいました。
よし、もうちょっとだけ続けるか。
その後、30分ほど粘って15:35、111匹で終了です。ふう。
今年の夏の目標をあっさりとクリアしてしまいました。
うん、次の「束釣り」ターゲットはハゼだな。